株式会社福島情報処理センター

座談会産休・育休

Interview

FICの環境は子育てに優しい会社。
周りの方々も温かく送り出してくれます。

女性はもちろん、男性も。
産休育休を経験したから解ること。

橋本:
まずは仕事の内容を教えてください。
大原:
私は公共系で、システムの運用とシステムの開発などを担当しています。
遠藤:
私は、客先に常駐し、同じくシステム運用と開発、お客様の対応をしています。
加藤:
自治体さんの営業、つまり公共営業を担当しています。
橋本:
ありがとうございます。今回集まっていただいた皆さんは育児休暇を経験しているということですが、大原さんはいつ頃取得しましたか? それと、予定もあるのですよね?
大原:
私は2013年の12月下旬から2015年の3月末まで取得して、次回は、今年の12月末から2022年の1月末まで取得する予定です。
産前産後休暇プラス育児休暇が大体皆さんセットで取得されているので、私も子供が1歳になる前日まで取得しようと思っています。
遠藤:
私も2018年の2月、産前の1ヶ月前から1年1ヶ月取得して、2019年の4月から復帰しました。
橋本:
不安などありましたか?
大原:
出産は初めてだったので、「産まなきゃいけない」ということに対する漠然とした不安はありました。仕事面ということですと、1年以上長期的に休むことになるので申し訳ないという気持ちが…。「頑張って産んできな!」と優しく送り出してくださるんですけれど、罪悪感はありましたね。
橋本:
そうなんですね。そういった罪悪感を除けば、周りも協力してくれて、取得しやすいという環境ではありますか?
大原:
はい。「ぜひ取得してください」というように、温かく送り出していただけるので。
遠藤:
私の部署は基本的に業務担当は一人のような感じですので、完全に私の業務を引き継ぐ人が必要でした。引き継ぎを3ヶ月間程かけて行ったのですが、業務的には1年間通すものになるので不安はありました。
橋本:
ちなみに加藤さんは、いつ頃から育休を取得しようと決めたのでしょうか。何か理由は?
加藤:

妻が初めての出産で不安を抱えていて、育児休暇を取得できないかと相談されていました。実際に自分が決断したのは子供が生まれる2ヶ月前くらいですね。最初は業務を抜ける不安が大きかったので働くつもりでしたが、妻の気持ちを考えて。あとは新型コロナも流行り始めた頃でしたので、妻の体調が心配で、自分も取得して一緒に子育てをしたいなと思いました。

橋本:
正直、言い辛くはありませんでしたか? 会社に対して。
加藤:
最初は言い辛いかなと思うところはありましたが、取得すると決めてからはそのまま進んでいったという感じです。
橋本:
上司の方とか同僚の方とかの協力や理解はいかがでしたか?
加藤:
話をした時には積極的に取得していいよと言っていただきました。逆に自分の方からも、休暇とかではなく、テレワークなどで仕事を続けたりはできないかという相談もしました。
最終的には、営業はチーム制で仕事の状況も皆把握しているし、迷惑はかからないから大丈夫、と言っていただけました。
橋本:
チーム体制というところが利点としてあったということですね、なるほど。実際決まった時の奥さんの反応はいかがでした?
加藤:
すごく喜んでいました。自分の妻も男の人だから難しいのかなと気にしていたようですけれども、上司の方の話などをしたら「本当にいい会社だね」と(笑)。
橋本:
ちなみに、お二方は旦那さんに対しては、そういう希望はなかったのですか?
遠藤:

私は地元がいわきのため里帰りが前提で、2ヶ月程旦那と離れて暮らしていたので、育児休暇も何もなく(笑)。親に手伝ってもらいました。

橋本:
環境が子育てには重要ですものね。両親が近くにいるか、頼れるかというのが、ポイントになりますよね。ありがとうございます。
加藤さんは、育児休暇に入ってからどのような時間の使い方をしていましたか?
加藤:
家事を分担しました。育児も積極的に参加できたのかなと思っています。沐浴とかオムツ替えもそうですね。最初は「ちゃんと拭くんだよ」と教えてもらって。
橋本:
公共機関などで育児講習などが結構あると思うのですが、行ったりしたのですか?
加藤:
自治体の広報からの案内はあったのですが、コロナの影響もあってイベントが中止になりまして。ですので、お互い教えあったりとか、両親に教えてもらいながら育児をしました。夜中の授乳も、哺乳瓶でミルクをあげたりとかはしました。うちは完母なので、搾乳機でミルクをとっておいて、「私は寝るからあげて」みたいな(全員:笑)。
いろいろ便利なのあるんですね、フリーザーパックとか。何日分か凍らせておいて、今日はこれを解凍して、あっためて…みたいな。
橋本:
奥さんとも相談しながら?
加藤:
そうですね。喧嘩しないように(笑)
橋本:
家事の大変さとか、育児の大変さとかは理解しました?
加藤:
はい。家にいる時間こんなにいろいろやっているんだというのをとても感じました。
帰ってきて家事などが”されていない”とか思う人もいるかもしれないけれど、子供中心で考えると、いつ泣くかわからないし。思い通りに家事などができないというのは、自分もやってみて痛感しました。
橋本:
そうですね。奥さんの大変さが身に沁みてね(笑)
加藤:
はい、寝れないっていうのも解りました。話では聞いていたけれど、2時間経ったら本当に泣くんだ、って(全員:笑)。
大原:
目は覚めた?
加藤:
最初は覚めました! (全員:笑)いやあの、今も一緒に寝ているんですよ?今は、気付かないです。
大原:
男の人って気付かないっていうけれど(笑)
遠藤:
うちは逆で、旦那が気付いて私は気付かないんです…(全員:笑)。「起きて」「泣いてるよ」って起こされる。
加藤:
育児休暇中だけ、妻と同じタイミングで反応していましたけれど、今は起きられなくなりました。
遠藤:
仕事してるとね、難しいよね。
橋本:
まあ、人によるかと(全員:笑)。

いよいよ仕事へ復帰。
育児・家事と両立するために。

橋本:
では次に、復帰する時のことについて。1年近く仕事から離れて不安はありましたか?
遠藤:
ありましたね。1年以上パソコンを触っていなかったので。起動どうするんだっけ? とか(全員:笑)。私、復帰して一番最初、年度を打つ時に、今2019年なのに2017年と打ったんですよね。テレビもほぼ見ないで生活をしていて。そこが大きかったですね。
ただ、育児休暇中、1ヶ月に何度か子供を連れて会社に足を運んで、復帰の時期や仕事の内容などを相談していたので、そのあたりに関しては大丈夫でした。復帰後は、業務は変わりました。人員の交代があって私はそこに入りましたので。
大原:
私は、同じ部で同じ業務で復帰するというのは前から聞いていたので、心配はありませんでしたが、育児中は家族以外とはほとんど誰とも喋らないので、正直、会社の人の名前を少し忘れちゃって(笑)。
家にいると、大人の人と喋る機会がそうそうないので、別の面で少し不安でしたね。
橋本:
復帰後は何か苦労はありましたか?
大原:

保育園に預けたらすぐに呼び出されたり休まなければいけないという話はいろいろな方に聞かされていて、自分も同じ体験をしたので、仕事をしたいけれどなかなかできないというジレンマがありました。
でも子供はとても大事ですし。トータルで見たら母親がメインで育児をする場面が多いので、仕事と家庭との板挟みのような状態で、不安や罪悪感はすごく感じていました。

橋本:
職場の人たちはサポートしてくれましたか?
大原:
はい。でもどうしても自分が妥協できない部分がありましたので大変でした。ただ、うちは近くに祖父母が住んでいたので、仕事をメインにさせてもらえました。祖父母がいなかったら難しい部分もあったなとは思います。
橋本:
遠藤さんは、新しい業務に就いて、覚えることもたくさんあったと思いますが、どうでしたか?
遠藤:
一からのスタートなので、大変でした。それに、私が復帰した時はちょうど平成から令和へ元号の改正がある時で、すごくバタバタしててまして、いきなりそこに入ったので…。
橋本:
ある程度時間は決めて業務を?
遠藤:
はい。子供を迎えに行くために残業はなるべくしないようにしていたので、今日はここで、ここまでしかできないって諦めて帰るのが当たり前の毎日でしたね。
橋本:
加藤さんはどうですか? 奥さんは今育児休暇中ですか?
加藤:
そうですね、来年の5月までです。
橋本:
では、お子さんを預けていない段階ですね。今は家の分担は?
加藤:
引き続きやっています。うちは基本的にはできる時にできる人がやることになっていまして、例えば妻の調子が悪い時は自分が簡単な食事を作ったりとかはしています。
家の掃除も、子供をみていると掃除機をかけるタイミングがなかったりするので、気付いた時にできる人が。溜めておくと大掃除みたいに時間がかかるから、「今日はリビングだけ」「他は別の日」という感じで、まとめてやらないようにしています。

子供と過ごせる貴重な時間を、
夫婦一緒に大切にして欲しいです。

橋本:
では最後に、大原さんと遠藤さんには、出産しても仕事を続けたいという女性に向けて、加藤さんは育児休暇を取得したいと考えている男性に向けてメッセージをお願いします。
大原:
育児、家事、仕事をするのは大変ですが、小さな子供と一緒にいられる時間は人生でほんの僅かなので、仕事はそこそこ、家事は死なない程度にやることがいいのかなと(全員:笑)。とても理解のある会社ですので、一番は子供との時間を大切にしながら頑張ってほしいなと思います。
遠藤:
私の業務は自分でスケジュールを組めるので、助かった部分が多いです。あとは、保育園の無料化や医療費負担ゼロなど行政のサポートが充実しているので、どんどん活用してもらうといいと思います。
また、子供を保育園に預けるのが可哀想とよく聞きますが、実際子供は保育園を楽しんでいますし、“新しい社会”を経験してもらうという意味でも私は良い選択をしたと思っています。ぜひいろいろな面から育児を考えてもらいたいなと思いました。
加藤:
男性も育児休暇を積極的に取得して良いと思います。男性女性共働きが普通になっていますし、女性だけに負担をかけてしまうというのは大変です。
それに、大原さんが仰ったように、小さな子供と一緒に過ごせる時間は貴重です。男性もぜひ育児休暇を取得して、奥さんと一緒に子育てをしてもらえたらなと思います。

皆さん、今日は本当にありがとうございました。

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